調味料たくさんありますよね。
実は、私、調味料マニアでして、珍しい調味料を見るとつい買っちゃいます。
おしゃれな百貨店のデパ地下なんて私には危険!もの珍しいおしゃれな調味料がズラリと並んでいるお店には近づけません。
近づこうものならもう我慢できず買い物かごがいっぱいになり、気が付いたら冷蔵庫や戸棚は調味料がいっぱい!
つい増えがちな調味料。調味料を保存する場所をって気にしたことはありますか?
とりあえず冷蔵庫に入れたりしていません?
調味料は冷蔵庫で保存して正解なのか?常温で保存するべきなのか?などなど、調味料の保存法について気になったので調べてみました!
調味料の保存場所の基本とは?
しっかり閉める
全ての調味料の天敵は「酸化」。当たり前のことですが調味料の容器のふたをきっちり閉めることは基本中の基本です。
減ったら詰める
調味料の中身が減ってきたら小さい容器に移し替えましょう。チューブボトルは上部を折ってクリップでとめて保存しましょう。
冷暗所へ
昔の住宅でいうと、納屋や北側の裏玄関、床下収納などですが、現代の住宅には環境的に難しいので、冷蔵庫が安全です。
使いきる
調味料の味が落ちてきたら、しょうゆや油はスパイスやハーブなどを入れて香りを加えてみましょう。風味もアップします。
しょうゆには昆布を入れるとだししょうゆに。オリーブオイルやサラダ油にはにんにく唐辛子、バジルやローズマリーなどを入れるとイタリア料理に欠かせないオイルに変身!
冷蔵庫に保存する調味料
冷蔵庫内の温度は1~5℃。
冷蔵庫の中の温度差と乾燥に注意しましょう。
しょうゆ
しょうゆの保存は冷蔵庫で保存するのがベストです。
しょうゆが変質してしまう原因は、温度(熱)と空気(酸素)と微生物(カビ)の3つです。開栓すると空気に触れて酸化が始まってしまいます。
しょうゆは酸化が大敵なので開栓後はしっかりふたを閉めましょう。しっかりふたを閉めないと空気中の菌が入り込む可能性があり、風味も落ちてしまいます。
使いきれる分だけ小さい容器に移し替えて使用することも保存には最適。だいたい1ヵ月くらいで使い切るのが理想的です。
もし万が一、しょうゆの表面にカビが生えてしまった場合も有害ではないので心配はいりません。しょうゆの白いカビは、産膜酵母菌という好塩性の酵母菌の一種で、体内に入っても有害なものではありません。
ただ、カビが生えてしまうと、しょうゆの色が濃くなり、香りや風味が落ちてしまいます。もしカビが生えてしまった場合は、まず布でこしてカビを取り除き、鍋に移して加熱殺菌します。
そのうえで、風味の落ちた点を補うために、みりんやだしと一緒に煮物などに使ったり、焼き肉のタレやつくだ煮などに利用するとよいでしょう。
また、湯気の立っている鍋の上でしょうゆの瓶からしょうゆを注ぐと、瓶の中に蒸気が入って、瓶の口や上部に結露ができてカビの原因になることがあります。前もって、おたまや小皿にとったしょうゆを鍋に加えるようにしましょう。
みそ
みその容器の中でもラップをして空気が触れないようにしましょう。味噌の表面にピタリと付けた状態で冷蔵することで、味噌表面が空気と触れて乾燥や酸化するのを防ぐ事が出来ます。
みそは時間と温度の影響によって、色も変化していきます。これは原料であるお米が分解された「糖」と、大豆が分解されてできる「タンパク質・アミノ酸」が反応しておこる現象で、未開封の状態で保管されている味噌でも起こります。
また、みそを冷蔵していると味噌の上にしょうゆのようなものが溜まっていることがあると思いますが、しょうゆのようなものは味噌の「たまり」といって、みその熟成中にできた「味噌のエキス成分」で問題ないそうです。みそを使う時には混ぜて使ってください。
ソース
ソースは酸分や塩分の濃度が濃いので、すぐに傷むことはありませんが、時間が経つにつれて風味が落ちてきます。2、3ヶ月程度使いきりましょう。
ソースを使う時は前もってお皿に入れておくと料理で使う時に温度を冷やしません。
ケチャップ
トマトケチャップの保存は冷蔵庫へ。トマトケチャップの中の水分が分離するので、逆さ置きにしていると中身がもれてくる可能性があるので縦にたてかけておきましょう。
トマトケチャップは糖類や食酢、食塩などが入っているので、すぐに傷むことはありませんが、時間が経つにつれて風味が落ちたり、色が黒ずんできたりするので開封後は1か月程度で使い切りましょう。
野菜室
野菜室の温度は5~7℃
冷蔵庫より温度が高く、湿気がある。
マヨネーズ
マヨネーズは開栓前は冷暗所、開栓後は冷蔵庫で保存するのが基本です。ふたを開けた後に常温保存するとマヨネーズの油の参加が早く進んでしまい、味が落ちてしまうので冷蔵庫で保存しましょう。
ただし冷やし過ぎに注意。0℃以下になるとマヨネーズの油が分離してしまうので保存場所は冷蔵庫でも冷気が直接当たらないドアポケットや野菜室に保存するするのがおすすめ。
マヨネーズが残り少なくなったら逆さにして立てておくと絞り出しやすくなりますよ。
また、マヨネーズが付いたお皿を洗う時は、水だけで充分洗い流せます。
お湯や洗剤を使って洗うと乳化が壊れて油が分離して、逆にマヨネーズが落ちにくくなるので水で洗いましょう。
冷凍庫に保存する調味料
冷凍庫の温度はマイナス18℃.
冷凍庫は常温との温度差が大敵。必要な分だけ出してすぐに冷凍庫に戻す習慣をつけましょう。
みそ
意外なんですが、みそも冷凍保存できます。
だし
だしをたくさん取ったら製氷機に流し入れて冷凍保存がおすすめ。
かつお節
かつおの風味が飛びやすいので、袋の空気を抜いて冷凍保存しましょう。
心配な場合は、ラップ巻いて密封した状態にしておくとカビや虫などの発生を防ぐことができるそうです。
煮干し
煮干しは開封したままにしておくと酸化しやすいので、開封をしたら冷凍庫で保存しましょう。煮干の場合、基本的に煮て干しただけのものであり、鰹節よりもカビの発生や痛むスピードが速いようです。
冷蔵庫で保存しても良いそうですが、保存が長くなるとカビが発生してしまうことがあるため、長期間の保存をする時は冷凍庫での保存が良いようです。
常温の調味料
みりん
みりんは常温向きです。みりんには約12.5~14.5%のアルコール分と45%の糖分が含まれているため、常温で保存しても腐ったり変質したりしません。冷蔵庫で保存するとみりんの中の糖分が固まってしまいます。
また、高温で保存したり直射日光にあたってしまうと、みりんの風味が変わってしまうので、直射日光のあたらない冷暗所で保存しましょう。
砂糖
砂糖は温度と湿度の変化に弱いので常温で保存がおすすめ。
油
油は光と酸素が大敵。湿気が多いとビンのふたが錆びてしまうので注意。
酢
酢の殺菌力は強いですが、光と高温は大敵なので戸棚がおすすめ。
ただし、ぽん酢などのお酢の成分が100%ではないものは冷蔵保存が絶対ですの。気をつけましょう。
コンロ下には
コンロ下の火元に近い上段は調理中に温度が上がってしまうので注意が必要です。もし置くのであれば下段におきましょう。
塩は湿気が大敵。密閉容器に入れて常温保存しましょう。
流し台の下には調味料はNG
流し台の下は湿度が高く、温水が流れるので意外と高温。調味料ではなく洗剤かボウルなどの道具をおきましょう。
まとめ
ということで、調味料の保存場所について調べてみました。
今回のまとめとしては、
- 調味料の保存場所の基本は「しっかり閉める」、「減ったら詰める」、「冷暗所(冷蔵庫)」、「使いきる」
- 冷蔵庫には「しょうゆ」、「みそ」、「ソース」、「ケチャップ」を保存
- 冷凍庫には「みそ」「だし」「かつお節」「煮干し」を保存
- 野菜室には「マヨネーズ」を保存
- 吊戸棚には「みりん」「砂糖」「油」「酢」を保存
- コンロ下には「塩」を保存
- 流し台の下には調味料はNG
ということでした。
実は私、しょうゆは常温保存していたので調べてからすぐに冷蔵庫に保存しました。
調味料も美味しい状態で使いたいですよね。
でも、調味料はとりあえず冷蔵庫に保存しておけばいいというわけではないのですね。
調味料の中には、冷蔵庫で冷やし過ぎると良くないものや、風味が落ちたり、袋の中で結露がおきてカビがおきてしまう可能もあったり。
気をつけないといけませんね。
調味料を保存する時は、特性を考えて保存するようにしましょう。